[体験記まとめ] 湯けむりの町に、二週間だけ暮らす。温泉好きへ届けたい、もう一つの旅のかたち

A wooden bath bucket with a white towel resting on the edge, beside a pool, with green foliage in the background.

温泉が好きな人にこそ、知ってほしい旅のかたちがあります。
一泊二日の温泉旅行ではなく、
湯けむりの町に二週間だけ住んで、
朝と夜に毎日違う湯に浸かる暮らし。

おてつたびは、人手の足りない地域の宿に短期で滞在し、
働きながらその土地で過ごすサービスです。

箱根、飛騨高山、熊野。
日本のあちこちの温泉地で、こういう旅が静かに始まっています。

おてつたびに参加した人たちの体験記を読んでいくと、
温泉好きの人たちが口を揃えて書き残していることがありました。

朝と夜、毎日湯気のなかにいるという生活

温泉好きが温泉宿に泊まると、たいてい一晩か二晩。
名残惜しさを残して帰ることになります。

おてつたびは、ここが違います。

仕事のある日も、休みの日も、その温泉に入れる。
中抜けの時間、勤務終わり、朝起きてすぐ。
湯に入るタイミングが、暮らしの中にいくつもあります。

A serene outdoor hot tub with a view of a vibrant sunset over mountains, framed by wooden walls.
30代 女性

中抜けの時間や仕事終わりには温泉に入ることができ、
疲れを癒しながらリフレッシュできました

20代 女性

毎日温泉に入れて気持ちよかったです

20代 男性

温泉はアルカリ性で肌に優しく、体調を整えて仕事や旅に体力を注げます

Traditional Japanese wooden building with decorative lanterns, surrounded by trees in autumn foliage.

源泉掛け流しの宿の中で働けば、その宿の湯がそのまま自分の湯になる。
グループ内の系列宿の風呂にも入らせてもらえることがある。
そういう温泉好きには贅沢な状況が、ふつうにあります。
そして何より、空が広い。

50代 女性

大露天風呂は空も広く、青い空に流れる雲、
立ち上る湯けむりを眺める贅沢な時間でした

そして温泉地は、たいてい温泉地と隣り合っています。
休みの日に車を借りて、近隣の名湯を巡る人もいます。

30代 女性

レンタカーを利用したので、瀞峡や川湯温泉、湯の峰温泉など、
少し離れた観光地にも足を運ぶことができました

湯のある町には、湯のある人たちがいる

温泉地でしばらく過ごしてみると、気づくことがあります。
そこには、温泉を中心に動く人たちの生活があるということ。
宿の女将さん、仲居さん、地元の語り部さん、近所のお茶屋さん。
観光客として通り過ぎていたら、ただすれ違うだけだった人たちです。

Narrow street in a traditional Japanese town, featuring wooden buildings and power lines under a clear blue sky.
50代 女性

神社にお参りした帰りのバスで、お茶屋さんと出会いました。
たくさん写真を撮ってくれたり、神社のことを話してくれた。
良い意味で『おせっかい』。懐かしさを感じました。
ひと昔前は、自分のことより相手のことを思って言ってくれる、
おせっかいなおじさん・おばさんがいたなあと

30代 女性

初めてのおてつたびで不安もありましたが、
従業員の皆さんがとても明るく、わからないことは
親切に教えてくださったので、
毎日安心して楽しく働くことができました

そして、同じ時期に来ている”おてつたび仲間”がいるのも、
おてつたびの面白いところです。

30代 女性

お休みの日には、一緒におてつたびで来ていた方と
近くを案内していただき、地元の魅力をたくさん知ることができ、
さらにこの地域が好きになりました

ある参加者は、旅を終えるときにこう書き残していました。

30代 女性

少しでも皆さんのお力になれたらと思って
お仕事をさせていただきましたが、
逆にたくさんの元気と温かさをいただきました

働きに行ったはずが、もらって帰ってきた。
温泉地のおてつたびの体験記には、
この逆向きの矢印がよく出てきます。

お手伝いは、ちゃんと仕事だった

そして大事なことを正直に。
温泉宿のお手伝いは、大変なことも多いです。
朝食・夕食の配膳と下膳、客室のアメニティ補充、
お茶やお菓子のセット、忙しい日は朝6時半に出る日もある。
夜警のシフトに入る人もいます。
ふつうの宿の現場です。

Neatly arranged folded blankets and futons on tatami flooring, with individual black and white slippers on top.
30代 女性

ここ数年で外国人観光客の方も増えており、
英語で対応する場面も多くありました。
英語があまり得意ではありませんでしたが、
簡単なフレーズを勉強しながら接客に挑戦し、
お客様に喜んでいただけたときは大きなやりがいを感じました

宿の人たちは、戦力としてあなたを迎え入れます。
だからこそ、最後の日に「ありがとう」と言われるし、
だからこそ、湯に浸かる時間がしみるんですね。

20代 男性

実際に働きながら過ごすことで、
観光では見えない日常や、地域の時間の流れを
感じることができました

次の参加者へのアドバイス

温泉宿の仕事は大抵は立ち仕事だし、忙しい日は観光に行けないし、
英語が必要な場面もある。

食事は、朝夜は冷凍食品やお弁当中心になる宿もあります。
階段の上り下りで体を使うし、水仕事で手も荒れる。

ただ、ふつうの旅では通り過ぎていた宿の人と、
名前で呼び合う関係になれる。

ふつうの観光では見えなかった、
湯のある町の時間の流れに、自分ごと浸かれる。

その代わりに、少しの体力と、
人と関わる気持ちのゆとりが要ります。

こんな人におすすめ

  • 一泊二日の温泉旅行に物足りなさを感じている人
  • 知らない土地に、短くても”暮らす”側で滞在してみたい人
  • 働きながら旅をしたい人
A panoramic view of a town surrounded by mountains, featuring a river and various buildings, under a clear blue sky.

旅が終わったあとに残るのは、
スマホのカメラロールの中の絶景写真ではなく、
夜の湯気の匂いだったり、
バスの隣に座った人が話してくれた地元の話だったり、
最後の日に「また来てくださいね」と笑ってくれた
女将さんの声だったりします。
温泉好きの人にとって、
湯のある町に二週間住むという体験は、
“行く”のではなく”帰る場所が増える”旅です。
日本の温泉地には、まだそういう町がいくつもあります。

湯けむりの町で、あなたを待っている宿があります。

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