40代、人生の節目に選んだのは“おてつたび”という挑戦

今回お話を伺ったのは、
長年看護師として働き、子育ても一区切りついた西川 ミヤ子さん。
ご主人との別れという人生の大きな節目を経て、ミヤ子さんは新たな一歩を踏み出しました。

選んだのは、地域をお手伝いしながら旅をする「おてつたび

「やりたいことは、元気なうちにやらなくちゃ」
「看護師免許がなくなったら、私に何ができるんだろう?」

そんな想いを胸に飛び込んだ先で待っていたのは、
想像もしなかった発見と、
かけがえのない「つながり」に満ちた、新しい世界でした。

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長野県中野市 たけだひろき農園で出会った農家さんと一緒に
目次

目次

  1. 1. 人生の節目に決意した、新しい挑戦
  2. 2. さつまいもが教えてくれた、モノの価値と生産者の想い
  3. 3. 世代も国籍も超えた出会いが、自分の「狭さ」を教えてくれた
  4. 4. 「この経験、うちの子にもさせたかった」と思える経験
  5. 5. 自分の「やりたい」を、見つけにいく旅へ

1. 人生の節目に決意した、新しい挑戦

ーおてつたびに参加したきっかけを教えてください
少し前まで7年間、障害者福祉施設で看護師として働いていました。
子どもたちも無事に独立して、
これからの人生を考えていた時期だったんです。
そんな矢先に、昨年主人を亡くしまして。
その時、ふと思ったんです。

「人間っていつ死ぬかわからない。
 やりたいことがあるなら、元気なうちにやらなきゃ」って。

そんな時に、前職で看護師として働いていた頃にテレビで知った「おてつたび」を思い出しました。
「こんな素敵なものがあるんだな、いつか行ってみたいな」と思ってはいたものの、当時は仕事があってすぐには参加できませんでした。
そこで、仕事に一区切りがついたタイミングで、参加してみることにしたのです。

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ー新しい世界へ飛び込むことに、不安はありませんでしたか?
もちろんありましたよ。
長年、看護師の仕事しかしてこなかったので、
「この資格がなくなったら、私に何ができるんだろう」
という不安は常に心のどこかにありました。

だからこそ、全く知らない世界を知ることができる「おてつたび」に、
すごく惹かれたんです。
もう最後は、自分の「やりたい」という気持ちが勝ちまして(笑)。
「えいっ!」て、勢いで飛び込みました。


2. さつまいもが教えてくれた、モノの価値と生産者の想い

ー初めての「おてつたび」では、農業体験をされたそうですね。特に印象に残っていることはありますか?
とある一言が、ずっと心に残っているんです。
徳島県鳴門市株式会社JA里浦ファーム
さつまいもの収穫をお手伝いした時のことなんですけど、

土の中から、きれいな紫色のお芋が顔を出すのが嬉しくて。
自分の手で収穫したさつまいもが、なんだかとても可愛く思えてきて、
すごく楽しかったんです。

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掘り当てたさつまいも

でも、ある日、農家さんがボソッとつぶやいたんです。
「土の中で傷んでいる芋を見つけると、心が折れるなぁ」って。

その言葉を聞いて、ハッとしました。
私たちは「おてつたび」の期間で、
収穫という楽しいハイライトの部分しか見ていません。
でも、農家さんにとっては、それが一年を通した
「生活」そのものなんですよね。

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鳴門市で出会った農家さんと一緒に

良いものも、ダメだったものも、
すべてを受け止めて、また次に向かっていく。
そう思うと、「可愛い」なんて軽々しく言っていた自分が、
少し恥ずかしくなりました

この経験を通じて、生産者の方々の大変さを、
ほんの少しですがリアルに感じられるようになりました。
今ではスーパーで野菜を見たとき、
「この一袋に、どんな物語があるんだろう」
って想像するようになったんです。

お米の値段も、「今までが安すぎたのかもしれない」って、
自然と思えるようになりましたね。

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3. 世代も国籍も超えた出会いが、自分の「狭さ」を教えてくれた

ー高野山のおてつたびでは、人との出会いを通じて大きな変化があったそうですね。
そうなんです!あれは本当に貴重な経験でした。
高野山では、息子と同じくらいの歳のお坊さんたちと、
一緒にお仕事をさせてもらったんです。

ついつい自分の息子と重ねて見てしまうんですけど、
彼らは休みもなく修行に励んでいる。
その姿を見て、「自分はなんて狭い世界で生きてきたんだろう」と、
衝撃を受けました。

お掃除一つとっても、学びの連続でした。
「水滴一つ残さないように」と指導されるんですが、
これが本当に大変で。

でも、やりきった時の達成感は格別で、
「絶対やってやろう!」って夢中になれるのが、
すごく楽しかったです。

ー他にはどんな出会いがありましたか?
高野山には、いろんな国から人が集まっていました。
なんなら、英語しか聞こえないような環境だったり…笑
英語が話せない自分に、もどかしい気持ちにもなりました。

でも、「自分の世界の狭さを知ることができて、良かった」って、
心から思えたんです。

長年、医療の世界にいると、
どうしても考え方や話す相手が限られてきます。
でも「おてつたび」に行くと、
きっと出会えなかっただろう人と出会えますよね。

長野県中野市では、これからコンサル会社で働くという25歳の女性のおてつたび仲間とも出会いました。こんなに年の離れた、しかも全く違う分野で生きる人と深く話せる機会は、他ではなかなか得られません。だからこそ、こうした「出会い」が私にとって一番の刺激になっています

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4. 「この経験、うちの子にもさせたかった」と思える経験

ー数々の体験をされたミヤ子さんにとって、「おてつたび」の一番の魅力とは何でしょうか?
やっぱり、若い子たちが一生懸命頑張っている姿を間近で見られることですね。参加している子たちを見ていると、「本当に貴重な経験をしているなぁ」と、つい親心のような気持ちになってしまいます(笑)。

お手伝いをするだけではなく、「この農家さんをどうしたらもっと良くできるだろう」と真剣に考えて行動している子にも出会いました。その姿には、本当に感銘を受けました。

社会に出る前にこうした経験を積むことは、直接何かに結びつかなくても、必ずその子の力になるはずです。だからこそ心から思うんです――「この経験を、自分の子どもにもさせてあげたかったなぁ」と。

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鳴門市で出会った方々

ー最後に、この記事を読んでいる同世代の方へメッセージをお願いします。
もし、新しいことにチャレンジしたいけど、
一歩が踏み出せないと思っている方がいたら、
ぜひ「おてつたび」を覗いてみてほしいです。

特に、私たちのように子育てを終えた世代は、一般的な家事が一通りできますから。意外と「若くて経験が浅い子より動ける」っていう強みがあるんですよ(笑)。

怖がらずに、ぜひ挑戦してみてほしいです。
人生、まだまだ知らないことばかりで、本当に楽しいですよ!


5. 自分の「やりたい」を、見つけにいく旅へ

「看護師じゃなくなったら、私に何ができるんだろう?」

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その問いから始まったミヤ子さんの旅は、
たくさんの出会いと発見を通じて、
彼女に新しい視点と自信を与えてくれました。

「子どもにさせたい」と思えるくらい新鮮で濃密な経験は、
今、ミヤ子さん自身の人生を豊かにする
かけがえのないものになっています。

この記事を読んで、少しでも心が動いたあなたへ。
ミヤ子さんのように、人生の新しいページをめくる旅が、
あなたを待っているかもしれません。

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