「あまり知られていない地域のホテルや旅館にとって、おてつたびは強い味方になる存在」(群馬県・川原湯温泉 山木館)

群馬県の山間部にある川原湯温泉は、江戸時代に開湯した歴史のある温泉地です。八ッ場(やんば)ダムの建設により、元々あった土地が水没し高台へと移転しました。現在、5軒ほどの温泉旅館が営業しています。

今回は、川原湯温泉で360年以上続く老舗旅館『山木館』の15代目・樋田 勇人(ひだ はやと)さんに、おてつたびを利用した感想をお聞きしました!

目次

川原湯温泉について教えてください!

みなさん、川原湯温泉をご存知ですか……?もしかしたら「初めて聞いた!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

同じ群馬県内にある草津、伊香保、四万などの有名温泉地と比べると、川原湯温泉はあまり知られていないかもしれませんね。

川原湯温泉は東京から車で2時間半程のところにあります。800年以上の歴史があり、鎌倉時代に源頼朝が狩りでこの地を訪れた際に立ち上る温泉の湯けむりを見つけたとされています。泉質が素晴らしく「腰痛が治った!」「もっちり美肌になった」とリピーターになる方も多いんですよ。

湯かけ祭りなども続く伝統的な温泉地ですが、八ッ場ダム建設のため元々あった土地が水没し、地域コミュニティごと現在の場所に移転しました。

歴史ある川原湯温泉の素晴らしさを、もっとみなさんに知っていただけたらと思っています。

山木館はどんな旅館でしょうか?

山木館は中小規模の旅館で、客室数は8室です。敷地面積約2000坪で、山木に囲まれた「全室お庭付き・レイクビュー・マウンテンビュー」のプライベートな造りになっています。お誕生日や結婚記念日などにご利用いただくことも多いですね。

「歴史と文化を紡ぐこと」を旅館の大切な使命と考えており、江戸時代から続く「栗入りのお赤飯」をお出ししたり、電気炊飯器が生まれる前に利用されていた「かまど」を現代風にアレンジした「モダンかまど」で提供したりしています。

移転後も営業を続けている山木館ですが、これまでに何度か廃業の危機に直面してきました。

八ッ場ダム建設に翻弄される中、先代には跡継ぎがいませんでした。先が見えず、「もう宿を閉めようか」という話が出た時、親戚だった私が宿を継ぐことを決意。先代と養子縁組をして、大学卒業と同時に山木館で働き始めたんです。

山木館は、赤ちゃんの頃から遊びに行っていた場所。「思い出の旅館がなくなってしまうのはいやだ」という想いから跡継ぎになりました

ところが、その直後に新型コロナウイルスが流行。お客様がいらっしゃらなくなり、従業員を解雇せざるを得なくなりました。一時は閉館にまで追い込まれましたが、クラウドファンディングで多くの方にご支援いただき、営業を続けることができています。

おてつたびを利用したきっかけ

山木館は、リニューアルを経て再出発しました。当初はサービス内容が変わったうえに人手も足りず、お客様の人数を制限して受け入れていました。

そんな時、関係業者の方から「おてつたびというサービスがあるよ」と教えていただいたんです。おてつたびで来る方はモチベーションも高いし、川原湯温泉のことを知ってもらう機会にもなると聞いて、とても魅力に感じました。

他にも人材サービスはあるけれど、まずは一度おてつたびを利用してみることにしました。

おてつたびを利用する前に不安だったこと

不安はあまり感じませんでした。営業再開後に来た料理長も、以前勤めていた旅館でおてつたびの方と交流があったようで「あぁ、おてつたびさんよかったよ」と話していたので、調理場にも受け入れてもらいやすいなと感じました。

おてつたびではマッチングする際に、事前にチャットでやりとりもできるので不安なく受け入れることができました。

どんなことをお手伝いしてもらっていますか?

おてつたびの方には、お料理の配膳や下膳、お皿洗い、お掃除などをやってもらっていて、すごく助かっています。通常の時期はパートさんたちだけでも手が足りるのですが、繁忙期はあと一人か二人いたら安心してお客様をお迎えできると感じていました。

おてつたびを利用するようになってからは、繁忙期に満室で受け入れることができるようになりました。

おてつたびの魅力とは?

おてつたびで来る方は、”旅人としてのモチベーション”が高いのが魅力だと感じています。

応募動機を読んでいると「川原湯温泉に興味があります!」とか「山木館さんの紹介を見て行ってみたいと思いました」と書いてくださる方がたくさんいらっしゃるんです。

「お客様」と「働き手」のあいのこみたいな感じが、すごく面白いと思っていて。単なるお金稼ぎが目的ではなく、この土地のことを知り、楽しもうという姿勢がいいなと思っています

これまで10名ほどを受け入れてきました。採用する時は「どれくらい川原湯温泉に興味を持ってくれているのか」という旅人としての熱量をみています。年齢は問わず、さまざまな方に来ていただきました。いろんなキャリアの方がいらっしゃり、私自身も世界が広がって楽しいですね。

おてつたびの利用を検討されている宿泊事業者さんへ

川原湯温泉は草津から近いにも関わらず、なかなか知られていない温泉地です。

一般的な人材サービスは有名観光地に人が集まると思うのですが、おてつたびはその逆を行くサービスなんです。「知らないからこそ、知りたい」と思ってくれる方が来てくれます。だから、時給がすごく高くなくても人が集まってくれるし、モチベーション高く仕事も旅も楽しんでくれます。

当館にはこれまで関西などの遠方からお手伝いに来てくれた方もいてびっくりしました。おてつたびは、あまり知られていない観光地の中小規模の旅館やホテルにとって、ものすごい味方になると思っています。人手不足解消にも強いし、地域を知ってもらうメリットもありますよ!

最後にひとことお願いします!

私たちは、おてつたびで川原湯温泉に来てもらい、この土地を知ってもらえるのがすごくありがたいことだと感じています。また何回も来てほしいですね。

みなさんにとって、もう一つのふるさと、遠くの親戚みたいに思ってもらえたら嬉しいです。これからも川原湯温泉でみなさんのことをお待ちしておりますね!

群馬県川原湯温泉 山木館

群馬県”草津の上がり湯”こと「川原湯温泉」にて1661年創業、現15代の老舗旅館「山木館」です。 その泉質は「含硫黄・カルシウム・ナトリウム・塩化物・硫酸塩泉」で、効能豊かな美肌の湯です。 終業後はもちろん、休館日でも温泉入浴できます。 また、当館を滞在拠点とした旅先のオススメは草津・四万・伊香保温泉や軽井沢で、どこも車で1時間圏内です。 …

おてつたびで求人を掲載したい事業者様は コチラ からお問い合わせください♪

【取材:園田 稚彩 執筆:やまくぼ

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