いろんな生き方があるんだと知った。笹本農園は、いつかまた帰りたい場所

「みかん」といえば、生産量上位の和歌山県などが思い浮かびますが、実は、和歌山県の隣、三重県にもみかん畑が多くある地域があります。三重県のなかでも南に位置する熊野市では、多種多様な柑橘類が栽培されています。
温暖な気候のおかげで、年間を通じてさまざまなみかんが生産されているのが、この地域。今回は、そんな熊野市のみかん農家「笹本農園」さんを訪れたおてつびと(おてつたび参加者)、永原和大(ながはら かずひろ)さんにお話を伺いました!

 ●基本情報●

おてつたび先:笹本農園

地域:三重県・熊野市(くまのし)

期間:2021/03/02(火)-07(日)

おてつたび内容:柑橘の収穫作業詳細:https://otetsutabi.com/plans/239

目次

観光目的の旅行だけでは物足りない。ヒッチハイク仲間から聞いた「おてつたび」

ひとことで「旅」といっても、いろいろなかたちがあると思います。

僕は今まで、個人で旅をすることはあまりなくて、友達みんなで台湾や沖縄の海といった観光名所を巡るような旅行をすることが多かったです。それもそれで楽しいので好きなんですが、大学後半からはヒッチハイクといった、ちょっと変わった旅のかたちにも興味が沸いてきました。

そんな大学4年の時、ヒッチハイク仲間でもある友達から教えてもらって、おてつたびを知りました。確か「ちょっと変わった旅がしたいな」って話をしていた時だったかな。その友達はX(旧Twitter)で情報発信などもしている子なので、おてつたびの代表の永岡さんのツイートなどで知ったんだと思います。

僕は知らないことをするのが好きだったので、おてつたびを知った時に「すぐ行ってみたいな」と思いました。ただ、タイミングが合わなくて大学生の時に行けなかったのがずっと心残りでした。

大学を卒業して就職しましたが、その後退職。次はどうしようかなと考えていくなかで、「大学の時にできなかったことをやってみよう」と思い始めて、おてつたびを利用することにしました

「農業ってどんな仕事なんだろう?」笹本農園との出会い

宿泊業などのおてつたびもあるなか、僕は、農業系のおてつたびに惹かれました。自分の住んでいる場所が滋賀県で田舎なので、周りには農業をしている人も多いんです。普段食べているお米も、父親の知り合いのお米農家さんから買っているくらい身近な存在です。だから自然と農業に興味をもつようになってきていて……。

”農業”に興味はあったものの、お手伝いする機会もないままで。収穫作業があることはわかるけれど、それ以外のイメージがあまりなく「農業ってどんな仕事なんだろう?」と思い、笹本農園のおてつたびに申し込みました

笑顔が優しい笹本さん。みかん農園で、人生初の収穫体験!

おてつたび先の笹本さんは、写真で見たら「もしかして、怖い人なのかな?」という印象だったので、正直いうと、少し緊張しながら行きました(笑)笹本さんは、実際に会ってみたらめちゃめちゃ笑顔が優しくって、会った瞬間にほっとする方でした

笹本さんのところでは、今までに何度かおてつたびを募集されているそうで、いままでおてつたびに来た人たちの話もたくさんしてくれました。……今後、笹本農園に来る人に僕のことも話すのかな。

今回はおてつたびに行くのも初めてなうえ、まったく知らない人に会いに行くことが今までは無かったから「一体どういう感じなんだろう?」という不安はありましたね。

三重県熊野市については行く前にネットで調べましたが、世界遺産も多くあって「こんなに良い場所があるんだ!」って穴場を見つけたみたいな気持ちでワクワクしましたし、何より、みかんの収穫が楽しみでした

熊野に到着した次の日に、みかんを木から収穫する作業を行いました。今回収穫したのは「せとか」という品種で、ぶどうみたいに袋をかけて育てているので、二日目からはみかんにかぶせている袋を外す作業をしました。みかんに袋をかける、というのは意外だなと思ったのですが、品種によって育て方の違いがあるそうです。

収穫自体はとても楽しいんですけど、袋から出す時は長時間同じ体勢の作業になるので、腰が痛くなったり、「ハードな部分もあるんだな」「どんな仕事でも、しんどいことってあるんだな」という感想をもちました。

色々な品種があって、それぞれ収穫の時期も違う、といったみかんの生産に関する話も聞かせてもらいました。初めてのみかんの収穫は、めっちゃ淡々と、無心で取り組みました。体を動かすのが好きなので、楽しかったです。

実は僕、普段はみかんってあんまり食べないんですよ。でも、笹本さんのつくるみかんはとても美味しくて、たくさん食べました。お土産にもいただいたので、滋賀に帰ってから知り合いや友達にもあげたら喜んでくれて……。僕が作ったわけじゃないですけど、「美味しい」って言ってもらえるのが素直に嬉しかったです。

近所の方も温かく迎えてくれた。居心地が良くて落ち着く町、熊野

みかんの収穫以外にもおもしろい経験ができました。1日目に手伝いに来ていた地域の方が、イノシシと鹿の肉を持ってきてくださって、焼肉をしたんです!まさか、おてつたびに来てこんな機会があるなんて思いませんでした!

生まれて初めて食べたイノシシ肉は、歯ごたえもあって、牛肉よりあっさりで食べやすかったです。たくさんあったので、残りはビーフシチューみたいにして食べました。

お手伝いに来ていた近所の方が優しく接してくれて。部外者という感じではなく、本当に温かく受け入れてくれて。僕はのんびりとした生活が好きなので、とても居心地が良かったです。

熊野市は海も近くて、地元にある琵琶湖の風景と少し似てるなと思いました。でも、波がない琵琶湖を見慣れているので、波がある海は不思議というか、ずっと見ていられるなという感じでした。同じ水でも全然違うんだなーって。

それにしても、熊野は空気がおいしいし、落ち着きますね。温泉もあるし、世界遺産も多くて。獅子岩という、ライオンが吠えているように見えるような岩には圧倒されました。

いろんな生き方があるんだ、と気付いた旅だった

おてつたびでは、普段は出会えないような大人に出会うことができて、そんな選択肢があるんだ、そんな生き方があるんだなと気付く機会になりました

笹本さんはみかん一筋55年のみかん農家さんです。僕がまだ生まれていない頃からずっとみかん作ってらっしゃるんだなと考えると凄いことですよね。今まで思っていた「会社員として働かないといけない」みたいな”常識”が当たり前じゃないんだ、働き方も生き方も、当たり前に縛られずに自分がやりたいようになればいいんだなって、思えるようになりました。

熊野は、またいつか帰りたい場所です。「帰る」という表現で合っているのかわからないけど……熊野に行って、地域の一部に携われたので、僕はもう、勝手に「帰る」だと思っています。笹本農園でのおてつたびは、まだまだ自分って何も知らないんだなって、見てる世界はまだまだ狭いんだってあらためて感じる時間でした。

きっと、人によって、一人で旅行したい人や、そうじゃない人っていると思うから一概には言えないですが、旅のスタイルは目的にあわせて選んだっていいと思います。僕は友達と行くなら観光地巡りもしたいけど、ひとりだったらローカルな地域に行ってみる方が楽しいかもしれないなと思います。知らないだけで、良い地域ってめっちゃあるんじゃないかなって思うので……。こういう旅の選択肢も、広まればいいなって思います。

あ、笹本農園さんに行く前は緊張せずに。笹本さんはめちゃめちゃ優しい人なので、リラックスして行ってくださいね(笑)

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有名な観光地以外の地域も、旅の目的地として選んでいきたいという永原さん。観光地を楽しむ旅と、お手伝いをしながら旅するおてつたび。いろんな地域を旅しながら、それぞれの良さを、楽しんでくださいね!

ー永原さん、どうもありがとうございました!

【インタビュー・執筆:田中沙季(さきっちょ)

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